≪1−2月≫
念法眞教総本山小倉山金剛寺
本坊ホール壁画『 西域聖地巡礼 』

 中心となるモチーフは仏典を求め
天竺へと旅する玄奘三蔵を砂漠の
大自然を行く隊商や馬、可憐な女性
美しく年を重ねた老人たちを主役に
置きかえ、観る人、ひとりひとりが心の
うちに自分なりの玄奘三蔵を探し
出してもらえればという期待を込めて
描かせて頂きました。


≪3−4月≫
東京・青梅慶友病院 ロビー壁画
『 春秋遊々 』

 ご高齢の方々のためのロビーということで
人生の思い出が豊かで、多彩な方たちとの
コミュニケーション、この環境で豊かな
思い出とともに過ごせるようイメージして
みました。
「大和の美しい春秋、そこに遊ぶ童と女神
達の姿」となりました。

≪5−6月≫
テルモ研究開発センター
『 The Symphonic Wind 』

NHK『まだ見ぬシルクロード』取材の手伝い
で見た1000年以上も前の石窯、中でも
楡林窯の飛天の線描などは優美で、
しなやかさには驚きました。
彼ら絵師たちに自分の生きた証を永遠に
残そうとした意志が感じられました。
帰国後すぐの制作で、この場所が医療機器の
研究所でまさに石窯の絵師の魂に通じる
同じテーマと思い描きました。




≪7−8月≫
ファンケル銀座スクエア
『 FUN-FUN 』

 多くの皆様と語らい一緒に遊ぶという、
東京のど真ん中で、色鮮やかな衣装の
女性たちが宙に遊ぶ姿を描きました。
現実の世界でない『風のカタチ』の世界を
感じていただけたら…完成から6年目の今
オシャレな女性たちの待ち合わせ場所に
なっているとか?作者としてもとても
うれしいことです。

≪9−10月≫
総合大雄会病院 『 萌々 』

 かぐわしい香りが満ちる中に、娘たちは
のびやかに息をする。
 いのちの森へようこそ。燦々とふりそそぐ
光のなかに、娘たちは思い思いに想う。
 いのちの森へようこそ。萌いずる自然の
響きの中で娘たちは調和のシンフォニーを
口ずさむ。
 いのちの森へようこそ。




≪11−12月≫
大本山天龍寺塔頭宝厳院 襖絵
『 風河燦燦三三自在 』

 この襖絵(58枚の一部)は、20年前壁画第
一作「二都花宴図」(中国・西安)から数えて
壁画級作品50作目にあたり、創作活動の
集大成とも言えます。

 仏教が発祥したインドで画家の道を歩み
だした私の絵が巡り巡って、お寺のお役に
立つとは、まさに“輪廻転生”不思議な縁だと
感じています。
自然の姿、太陽と月の光、三十三体の人
“風河燦燦三三自在”と名付けました。
(C)Noriko Tamura All Rights Reserved.

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