2013.5.18

世田谷美術館友の会 田村能里子美術講座にご参加のみなさまへ

 

田村能里子

 

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 本日は田村能里子の講演(?)というか拙い話に長時間お付き合いくださいまして、ありがとうございました。
 絵描きは絵でものをいうことは何とかできますが、言葉でものをいう能力にはちょっと欠けるので
(もちろんそうではない絵描きさんもおられるでしょうが)、あちこちに散らばっていく話に眼を白黒させてしまったのではないでしょうか。

そんな舌足らずな話を、補うことができるかも知れないと思い、私の作品群と出会える場所や機会を東京を中心に勝手ご案内いたします。
 お時間がありましたら、足をお運び頂き、「ああ、あのとき田村が言っていたのは、このことだったのか」とか
 「案外いいな」とか作品と会話いただけたら幸いでございます。

 先ず都内にあります田村の作品群としては、

  (1)  今年から「ホテル椿山荘東京」と改名、全面改装してリオープンした旧椿山荘(東京目白)には
新作壁画「はないかだ」をはじめアクリル画・デッサン・コラージュ・織物・LEDパネルなど作品24点が
ホテルロビー・レストランコリドール・カフェに飾られています。
また椿山荘プラザ(式場・宴会場)ロビー・ブライダルサロン・カフェにはパネル・カーテンなど6点がデザインされています。
皆さまご存知のように、椿山荘は2万坪の庭園と古刹を擁する都内有数の景勝地でもあり、
お庭を散策がてら、館内の作品群もご鑑賞いただきながら、午後のお茶のひととき、
またはご会食の前後にお楽しみいただくのも、素敵なプランになると思います。

(田村能里子オフィシャルホームページのTOPICS欄に
 「ホテル椿山荘東京バーチャルアートクルーズ」にて作品解説がありますので、携行されると便利だと思います) 

  (2)  東京・広尾の日赤医療センター(渋谷駅からバスが出ています)には2年前にオープンした医療センター本館に
壁画「みのりのとき」他2点、院内の日赤看護大学ホール内、老人福祉センター内に各1点計4点の壁画が飾られています。
土日は閉院で見られませんが、平日であれば院内を5分で廻ることができ、ゆったりとした雰囲気を味わえること請け合いです。
なにも患者さんにならなくても出入りは自由ですから(福祉棟はロビーなので、受付に声をかけていただければ問題ありません)。
ご鑑賞後は聖心女子大学のキャンパス沿いに広尾のメイン通りに出ていただければ、素敵なカフェが沢山ありますし、
あるいは反対側の南青山に足をのばしていただければ、あの有名な「根津美術館」が割に近いことがわかります。
「お口直し(!)」にセットでいかがでしょうか。

都内で他には銀座4丁目銀座中央通りユニクロの向かいにあるファンケルスクエア吹き抜け2Fに壁画「FUNFUN」があります。
今年で同館も10周年、壁画も同い年です。2Fは壁画鑑賞のためのギャラリーとなっており、
フリードリンクも用意されていますので、どうか銀座にお出かけの節はお気軽にお立ち寄りいただき、
壁画と出会っていただければ幸いです。とてもわかりやすい場所ですので、
お待ち合わせなどに使われてもいいのではないでしょうか。
受付に「田村の壁画を見ながら待ち合わせ」とひとこと言っていただけば、OKです。

    また近くにある(7丁目ライオンビアホールと同じブロックに)
    「ローストビーフ鎌倉山・銀座店」内にも壁画・デッサン群がありますが、これは「有料!」ですので、ここでのご紹介は省略します。
    この他にも都内に数点の壁画・絵画がありますが、プライベートな空間であり、事前の承諾を要しますので、割愛させて頂きます。

また都内ではありませんが、京都市内に3点の壁画?がありますので、ご紹介しておきます。

    嵯峨嵐山大本山天龍寺塔頭宝厳院(JR嵯峨嵐山駅から徒歩10分)本堂に壁画ではありませんが、
    田村制作の襖絵58枚が奉納されています。初めて女性が、アクリル画材で初めて、お寺に入った襖絵だとされています。
    風紋の空間に見え隠れする33体の観世音菩薩の化身を描きました。題して「風河燦燦三三自在」。
    暫し仏教の源である自然の大地に現れた菩薩像に、懐かしい人の面影を探したりする時間も、
   「いとおもしろき」ことではないかと思います。

春と秋に襖絵の特別公開を行っており、この秋は9月14日(土)から12月9日(月)までの予定です。
ご訪問の際、最終的な公開期間は宝厳院のオフィシャルホームページにてお確かめください。
(本堂には入園料とは別に入場料500円が必要です)。

同じ嵯峨嵐山駅に隣接するトロッコ鉄道嵯峨駅駅舎には、田村制作の壁画「平成春秋まつりばやし」があります。
保津峡亀山までトロッコに乗るついででもよし、嵐山への散策のついででもよし、
駅舎にも立ち寄っていただければ襖絵とはまた違った趣が味わえることでしょう。

京都の最後にご紹介するのは、京都リサーチパーク内(JR嵯峨線丹波口から徒歩5分)
マルホ創薬研究所棟内にある壁画「季のきらめき」です。
この壁画は縦15メートルという巨大壁画で吹き抜けの正面ロビーにあります。
公開はしておりませんが、見学者は事前申し込みにてお受付可能です。
訪問を希望される方はお手数ですが、下記のお申し込みフォームより見学お申込みを送信下さい。
但し見学日は平日のみ可能、土日はお休みとなります。
申込フォームを送信後、後日受付完了メール・もしくは受付完了のご連絡をさせていただきます。
見学お申込みは見学希望日より1か月前より受付いたします。申し込みが直前の場合お受けできないこともございます。


京都リサーチパーク内 マルホ創薬研究所棟内壁画 季のきらめき見学希望申込

最後になりますが、私の出身地でもある、東京と京都との間にある名古屋駅の壁画もご紹介させていただきます。

    壁画「そよ風のロンド」は名古屋駅上JRタワービル15Fのビジネス棟入口正面ロビーにあります。
    マリオットホテルフロントロビーと同じ階です。ホテルを目指してエレベーターで15Fまで上がれば、
    ロビーの右手奥にビジネス棟入口があります。受付やガードマンがいて、ちょっと入りにくいかも知れませんが、
    ひと言断っていただければ、問題なく壁画をご覧いただけます。途中下車でも結構ですから、
    ちょっと立ち寄ってみていただきたい壁画です。名古屋周辺にはこのほかにも数点の壁画がありますが、
    ここでは省略させていただき、ご興味のある方は、

田村能里子ホームページ壁画欄をご参照ください。

ながながとご紹介を並べたててしまいました。ホームストレッチに入りましたので、今少しの御辛抱を。

    最後にちょっと先のことになりますが、今年の11月27日(水)から12月7日(土)まで田村能里子カレンダー展を
    ONWARD GALLERY 日本橋(中央区日本橋2−8−1旭洋ビル1F 
    東京メトロ・都営地下鉄出口C4
/C6 TEL03−3517−2339)にて開催します。
    AM10:30−PM18:00(日曜・祭日は休館)。

    2014年1−12月のカレンダー原画12点他を展示いたします。

    今からちょっとメモしておいていただいて、日本橋方面にお出かけの節は、のぞいてみようかな、
    みたいな気分でお立ち寄りいただければ幸いです。

以上お読み通し頂き、ありがとうございました。講演と重ねお付き合いお疲れ様でした。

この年ですから、絵を描くと言ってもまなじりを決して、などということはなく、瓢瓢として絵筆を握り、
そうできる自分を楽しみつつ歩いていきたいと思っております。
また皆さまとどこかでお会い出来るかもしれません、そんな楽しみも抱きつつ。

 










                          (C)Noriko Tamura All Rights Reserve
田村能里子講演会便り in世田谷美術館