1−2
中国・西安市「唐華賓館」ロビー壁画
『 二都花宴図 』
私にとって初めての壁画が西安に生まれました。
完成まで一年半の時間を要したこと、吹きさらしの仮説足場の上で
冬は零下十度、夏は四十度近くの極寒酷暑の環境だったこと、日本・中国・香港の
混成業者の混乱した現場での高所作業で危険・騒音・塵砂などの悪条件との
戦いであったことなど、試練の多い初体験となりました。
それだけにこの壁画には格別の愛おしさを感じています。
3−4
名古屋「古川美術館」 天井画
『 季の嵐 』
美術館関係者の熱心な協力もあって、大勢の市民の方々が見学に来られ、
現場で励まされつつ筆を進めるという貴重な経験をしました。
美術館の中の見所の一つとしてあげられるようになったとのこと。
空間に馴染んだ我が子と、次はほほえみかけながら
首を曲げて見上げたいものです。
5−6
東京 青梅 「青梅 慶友病院」ロビー壁画
『 春秋遊々 』
高齢者の方々のため病院のロビーということで、
人生の思い出が豊かで多彩な方たちを対象としています。
その方々が、これから先の人生を、その豊かな思い出とともい
過ごせるようなモチーフを探した結果、大和の美しい春秋、
そこに遊ぶ童と女神たちとの姿となりました。
7−8
客船飛鳥 フロントロビー壁画
『 季の奏 』
客船という海のホテルの背景が変わるたびに中の壁画も違った印象になる。
そんな仕掛けにわくわくして仕事に取り組みました。
大和・飛鳥の里の四季をモチーフとして客船の主要な巡航地となる
オリエンタルな人々のかたちを配してどこからか懐かしい旋律が
聞こえてくるような、絵作りを試してみました。
9−10
高崎・高崎信用金庫 ギャラリーロビー壁画
『 風の奏 』
「風に立ち向かって生きていく」人々の生命力や強靭な精神力が連想されます。
わが子も地元の方々を中心に親しんでいただけるような存在になりつつあるようで
ときどきそんな「風の便り」を聞くと嬉しくなります。
時間がございましたら、フラッと途中下車されて、風に吹かれながら
「風の奏」の旋律に耳を傾けていただければとたしか駅から車で十分以内です。
11−12
大阪・念法眞教総本山 小倉山 金剛寺
本坊ロビー壁画 『 西域聖地巡礼図 』
この壁画は仏教寺院内での壁画ということで
宗教的なモチーフに限定されるのではとの戸惑いがありましたが
不毛と見える砂漠の美しさに改めて感嘆し、そこに生きる生命の輝きとの
対比がこれほどくっきり出る自然風土を寺院の中に描いたことは、
間違いなかったと確信しています。
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